2016年5月28日 (土)

20160528 鍼灸は魔法や奇跡ではない

鍼灸治療に関するネット情報や書籍を見ていると、
第三者からすると、まるでと東洋医学の神秘や
奇跡のように取り上げられるていることがあります。

車いす生活を宣告された人が歩けるようになった、とか
手術を宣告されていた人が手術せずに治った、など。
ガンが治ったというのはあまりにも胡散臭いのですけど・・・。

上記のような紹介記事を見ていると、
確かに鍼灸を知らない人からすれば、魔法や奇跡のように
思ってしまうのも不思議ではありません。

しかし、手品にもタネがあるように、鍼灸は奇跡や魔法
ではなく、鍼灸にそういう効果があるのには、
医学的な理由があるからです。

そこで、当院にいらした患者さんの症例を
個人が特定できない範囲で紹介したいと思います。
書籍では、東洋の神秘や奇跡のように紹介されている
症例に近いものです。



1)数年前から歩行困難。

腰部脊柱管狭窄症と診断され手術をするが
まったく症状が改善されない。

しかし、一回の鍼治療で、その場で杖を使わずに
歩けるようになり、2回の鍼治療で一人で散歩
できるまでに回復。


2)20年以上前から股関節に痛み。

再度痛みが出たときは手術を勧められる。

しかし、一回の鍼治療でその場で痛みがなくなり、
そのまま終了。


3)10年以上前から顔面の痛み。

ブロック注射で痛みが軽減するがすぐに再発。

しかし、2回の鍼治療で痛みが消失。



4)肩の強い痛み。

画像診断では原因不明。理学療法士の
触診でも原因がわからず、精神的なものと診断される。

しかし、一回の鍼治療でその場で痛みが軽減。
3回の鍼治療で痛みが消失。




5)手術困難と診断された腰痛。

すでに数回の腰椎ヘルニアの手術をしており、
体力的にも手術は困難。痛みのため歩行も
ままならず、下肢に廃用症候群が出始め、
日常生活に介助が必要になっている。

しかし、2回の鍼治療で痛みが軽減。
通常の歩行ができるまでに回復。




6)立上れないほどの下肢の痛み。

画像診断では原因不明。おそらく坐骨神経痛だろう
との診断だが、日常動作に介助が必要となり始める。

しかし、一回の鍼治療でその場で立上れるようになり、
2回の鍼治療で、一人で通常の生活が送れるまでに回復。






さて、前述のようにこれらの症例は、
いわゆる東洋医学の奇跡のように紹介されても
おかしくない症例だと思います。


しかし、これらは奇跡でも魔法でもなんでもなく、
すべて医学的な共通する原因と、回復した理由が
あります。


その原因とは、「筋肉の攣縮」、つまりその動作をする
筋肉の一部が痙攣をおこしてしまい、正常な動作が
できなくなったことです。


そして症状が軽減した理由は、鍼治療、
具体的には局所単収縮鍼療法によって、
原因となっている筋肉が正常に動作できるように
なったからなのです。



それでは、種明かしです。

上記の症例について、ひとつずつ鍼治療方法を
ご紹介します。


1)数年前から歩行困難。

⇒ 腰痛を伴っていること、すり足歩行の動作から
推測して、大腰筋に攣縮があると判断。
大腰筋刺鍼をしたところ、左下肢へ放散する刺激。
この刺激が局所単収縮によるものと推察される。
置鍼後、腿上げができること、立上がり動作も
問題ないことを確認し歩行にトライ。
歩行にも問題なくなったことをその場で確認。



2)20年前から股関節の痛み。

⇒ 画像診断では股関節に異常がないと診断されて
いることから、股関節周辺の筋肉に攣縮があると推測。
下前腸骨棘周辺から外側広筋にかけて触診し
索状硬結へ刺鍼により局所単収縮鍼療法を実施。
痛みのあった動作をしても痛みが出ないことを確認。


3)10年以上前から顔面の痛み。

⇒ 前歯ぐきに痛みがあるため、顔をしかめていると
痛みが出ることから、上唇挙筋や口角挙筋に攣縮が
あると推測。
硬結への刺鍼により、局所単収縮鍼療法を実施。
顔面を動かしても痛みが消失したことを確認。



4)肩の強い痛み。

⇒ 僧帽筋の辺縁に沿って細い索状硬結を認める。
ここの攣縮が痛みの原因と推測。
3回の局所単収縮鍼療法により痛みが消失し、
普通の生活が送れるようになる。



5)手術困難と診断された腰痛。

⇒ 腰椎L4、L5周辺に索状硬結を認める。
ここの攣縮が痛みの原因と推測。
2度の局所単収縮鍼療法により痛みが消失し。
一人での歩行が可能となった。




6)立上れないほどの下肢の痛み。

⇒ 重量物を持ち上げた際に、思いっきり踏ん張って
から症状が出たことから、大腿前面の筋肉に原因が
あると推測。
触診では特に大腿外側の筋に索状硬結を認められ、
ここに2度の局所単収縮鍼療法を実施。
椅子からの立ち上がり動作を、痛みなくできるように
なったことを確認。




鍼灸治療、特に鍼治療は、筋肉が原因となっている
動作不良や痛みには、驚くほどの効果があります。


上記症例以外にも、中学生、高校生のスポーツ障害で、
「しばらくは安静に」と診断された症状が
鍼治療2日後には試合に出て走れたこともあります。



股関節の痛みに対して、骨盤がずれていることが
原因と言われて、骨盤矯正の施術を受けたが
まったく痛みが軽減しなかったのに、
恥骨筋の攣縮への局所単収縮鍼療法で、
その場で痛みが軽減した例もあります。



鍼治療はなかなかハードルが高いと思います。
しかし、「原因がよくわからない」痛みがあるときは、
一度受けてみることをお勧めします。



ちなみに私、所謂ゴッドハンドと呼ばれるような
秀でた技術は到底持っていません。
わずか臨床経験5年目の、エンジニアあがりの
駆け出し鍼灸師です。

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2016年5月25日 (水)

20160525 局所単収縮鍼療法

高校生のとき、医大の偉い先生の講演を聞いたことが
あります。

詳しい内容は忘れてしまいましたが、印象に残った言葉を
一つ覚えています。

「予め知識のあるものにしか、それに気づくことができない。」
とか、そういう内容のことでした。

どんなに重要な現象でも、それに対する予備的知識が
なければ見逃してしまう、ということです。



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当院の鍼治療方法は、二つの技術を組み合わせて
行っています。

一つは、浅野周先生が確立された北京堂鍼灸。
もう一つの技術が「トリガーポイント鍼治療」です。

最近、トリガーポイント治療が流行りのようになっていて、
遠隔治療や痛みの中心を指圧するような手技も紹介されています。

しかし、当院で行っているのは、局所単収縮を使った
トリガーポイント鍼治療。

これは、痛みの原因となっている筋の中心に的確に
鍼を刺して局所単収縮を起こして痛みを取り除く方法です。

ですから、いまの状況では、トリガーポイント鍼治療というよりも
「局所単収縮鍼療法」と呼んだほうが正確かもしれません。




この局所単収縮鍼療法。
実は、専門学校の授業で習ったり、
誰かに習って始めた鍼治療方法ではありません。

局所単収縮という言葉や現象があることは知っていたのですが、
それがどのように影響するのかは、
私自身は把握していませんでした。

ところがあるとき、患者さんの肩こりの鍼治療をしていて、
筋肉がビクッと動くのを見つけました。
このときは、「これが局所単収縮かぁ。」
程度にしか思っていませんでした。

しかし、私自身が腰が痛くなって
自分で腰に鍼を刺したとき、偶然、腰の筋がビクッと
動いて痛みがなくなったことを体験しました。

このとき、「これは使える!」と気が付きました。

その後も、歩き過ぎて痛くなった股関節やふくらはぎ、
親指を使い過ぎて痛くなった拇指球筋など、
自分の身体でいろいろと試してその効果を確認しました。

また、どうしてこういう効果があるのかを、
書籍等を調べて確認しました。




それから、様々な症状を訴える患者さんに対して
この局所単収縮鍼療法を試してみたところ、
驚くほどの効果があることがわかりました。

顔面の痛み、五十肩、痛みを伴う肩こり、
慢性腰痛、ぎっくり腰、背部痛、テニス肘、ゴルフ肘、
股関節の痛み、殿部痛、ふくらはぎの痛み、等々。
ほぼ全身の骨格筋の痛みに適用できることが
わかったのです。

しかも、その場で、一度で劇的な効果があるため、
施術を受けた患者さんが驚くほどです。




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「局所単収縮」という言葉や現象を知らなかったら、
ここまでの施術効果はなかなか辿り着けなかったかも
しれません。

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2015年9月 4日 (金)

20150904 口コミサイト

お店にとって、口コミ・サイトへの
お客さんの投稿は、よい宣伝になります。
しかし、使い方を誤ると、まったく逆の効果、
つまり評判を落としてしまうことになっていまします。


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以前、エンジニアをしていた時のこと。
とある企業の方から聞いた話が面白かったので、
いまでもよく覚えています。

その会社が開発したある製品。
とっても性能はよかったのですけど、
まったく売れません。

ところがある日、その製品について某サイトに
質問投稿がありました。

質問者:「○○をしたいのですが、
どこの製品がよいでしょうか?」

回答者:「それなら、××社の製品が、
△△もできて…(性能紹介)、とってもよいと思います。」

一見、普通の書き込みのように見えるのですけど、
性能について詳しく書き過ぎで、な~んとなく怪しい。

そう感じた一読者に、質問者と回答者のIPアドレスを
調べられてしまいました。
するとなんと、質問者と回答者のIPアドレスが
一致したのです。

自作自演がバレて、しかもそのことを同じサイトに
書きこまれてしまいました。

それだけが原因ではないのでしょうけど、
その製品は思うように売れず、
更には、その会社は信用をなくしてしまうことに
なりました。

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現在私がいる鍼灸マッサージ業界。
この業界でも、口コミ・サイトを利用する院が多く、
もちろん当院も利用しています。

いろんなお店を見ていると、
口コミ・サイトの使い方を間違えて、
逆効果になっているんじゃないかと思うところを
時々見かけます。

・登録したとたんに、たくさんの口コミ。
しかもそれが全て同じような日付。

・登録した直後はたくさんの口コミがあったのに、
しばらくしたらまったく投稿がない。

・口コミサイトはたくさんあるのに、
特定のサイトにだけたくさんの口コミ投稿がある。

・いいことばかりの口コミ投稿で、批判的な内容が一切ない。

本人達は、「これでお客さんがたくさん来るぞ~。」
と思っているのかもしれません。

しかし、こういう口コミ投稿は、
読者は少しは参考にするのかもしれませんけど、
何かおかしいと感づいて、「やらせ口コミ」と気付いて
しまいます。

そして、そういう「やらせ口コミ」をするところには
な~んとなく不信感を持ってしまうのではないでしょうか。
更には、
「ここはお客さんが来ていなくて、焦っているのかな?」
と思われてしまいます。


口コミ・サイトは、ネット集客には有効なツールです。
しかし、「正直な使い方」をしないと、
逆にお客さんの信用をなくしてしまうことになると
思うのです。

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2015年5月25日 (月)

20150525 堀口切子

先日、朝の情報番組で
「堀口切子(ほりぐちきりこ)」さんが
紹介されていました。


江戸文化の硝子細工である切子を現代風な
作風に仕上げて、各方面から注目されている
会社です。

この堀口切子の社長さんはまだ40歳前ですけど、
とっても立派な方です。

お爺さんが創業した「株式会社堀口硝子」に
入社して、安定した三代目だったのですけど、
独立して「堀口切子」を創業し現在の地位を
築いています。

お祖父さんや父親の力を借りずに、
自分の努力で世の中に認められるようになるには、
相当の努力が必要であったと思います。
その努力に頭が下がります。

さて、その対極にあるのが、「ナッツ姫」。
ここで説明するまでもなく、大韓航空機の
社長の娘で、離陸態勢に入った飛行機を戻して
しまったバカなお嬢様です。

隣国の方々のナッツ姫へのバッシングは
かなりスゴイものがありましたけど、
日本人でもこういうナッツ姫のような行為、
「親の権力の元でやりたい放題するバカ子達」の
行動は気分の良いものではありません。

ここまで酷いことではなくても、
よく見かけるのが、老舗のホームページやブログや
SNS。

若旦那と思われる方が、たいして修行もせずに
いろいろと言いたいことを書いているのを
見かけます。

日常のたわいもないことを書いているのなら
問題ないのですけど、同業者や業界を
批判するのはさすがにいただけません。

本人達はカッコイイと思っているのでしょうけど、
偉そうなことを発信するなら堀口切子さんと
同じく、まずは自分で独立してからでないと。

何か言いたいことがあるなら、独立してから
やるべきです。
…どうせそんな勇気はないのでしょうけど。

親は偉いのですけど、本人達はたいしたことは
ないのですから、例え情報発信であっても、
やはり親が創業した商売のことで、
二代目がしゃしゃりでてきてあーだこーだ言うのは、
読んでいて感じのいいものではありません。

しかも、それを読んだ人(お客さん)は
そんなことを知らずに、その二代目の発言を通して、
そのお店を判断してしまします。

「なんか感じの悪い店だなぁ。」と。

二代目が威張り散らしているということは、
創業者である親の顔に泥を塗りまくって
いるのと同じことです。

親の傘下にいて、会議やネットで偉そうな
発言をするのは、みっともないということを
本人達は知るべきです。

仲間から賛同されていい気になっていても、
そういう仲間は親の偉業に付いてきているだけで、
二代目の意見に賛同しているわけではないのです。

それに気が付かずいると、親がいなくなって
そのお店を継いだときになって初めて、
親の力でそのお店が成り立っていたこと、
そして自分の能力のなさに気が付くのです。

でも、時すで遅く、評判を落とした
こういうお店は簡単に潰れてしまうものです。
そういうお店や会社をたくさん見てきました。

二代目は控えめなくらいが丁度いいと
私は思うのです。

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2015年5月12日 (火)

20150512 ドライビールと美味しんぼ

アサヒビールのスーパードライという
ピールがあります。
いまでも大変な売れ行きで、あのピールを
マズいと言う人はあまりいないでしょう。

しかし、あのビールが発売された当時、
エセグルメ漫画の「美味しんぼ」が執拗にネガティブ
キャンペーンをしたことがあります。

鉄のさじを舐めたみたいな味だ、とか
これは本物のビールじゃない、とか。

でもこういう意見が、ただの言いがかりで、
消費者の意見がまったく違っていたことは
その後の市場を見れば明らかです。

ドライビールは、日本で改良された新しいビール。
美味しんぼの作者は、偉そうに評論家ぶって
何を基準に「本物じゃない」と
ドライビールを攻撃したのでしょう?

未だに私は、この「美味しんぼ」の作者が
何をしたかったのか理解できません。

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鍼灸の業界では、新しい市場を開拓すべく
美容市場、特に「美顔鍼」という方法が
提案されました。

私のお店でもやってて、効果を感じられた多くの方が
リピートされています。

しかし、どこの業界でも同じです。
この美顔鍼を全面的に否定する人たちがいます。

誰かが何か新しいことをやろうとすると、
自分では何もできないくせに、偉そうに
必ずケチをつけたがるエセ評論家の方々。

顔だけに鍼をするのはホンモノじゃない、とか
鍼は全身治療だから全身治療をする鍼灸院に
行かないとだめだ、などと
お客さんには理解不能な理屈で攻撃してきます。

こういう人達は、自分の考えだけが正しいと
信じ込んで、鍼灸の新しい市場を開拓しようと
頑張っている多くの人達の足を引っ張っているに
過ぎません。

おそらく、自分の技術にまったく自信がなくて、
それで他人のやっていることを攻撃して、
自分が優位だと信じ込みたいだけなのでしょう。

世の中(市場)の動きが見えない、
他人のやることに何でもケチをつけたがる、
そういう人達は、何を言っても無駄です。
勝手に言わせておけばいいんです。

お客さんは美顔鍼の効果を感じているからこそ、
リピートして何度も施術を受けているのです。

ドライビールと同じく、
すでに市場がその答えを出してくれています。

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2015年4月20日 (月)

20150420 どこにあるのかわからないところには行けない

以前神奈川県に住んでいたとき、
トレッキング用品を購入するために、
横浜の某登山用品店に行きました。

当時はまだスマホなんてない時代で、
携帯電話のサイト検索機能から地図を見つけて、
それを頼りにそのお店を探しました。

ところが、どこにあるんだかまったくわからない。

おそらく近くにいるんでしょうけど、
その店舗がはいっている建物の外観が
わからないので、しばらくうろうろしていました。

いっしょに行っていたカミさんは疲れてしまい、
だんだん諦めムードになってきたころ、
ようやく見つけることができました。

現在、スマホを持って街をうろうろしている人を
よく見かけますが、おそらくどこかのお店を
探しているのでしょう。

当時に比べれば
格段に地図機能が向上しているはずなのに、
それでも「このお店はどこですか?」と
聞いてくる人が結構います。

つまりは、サイトに載っている地図って
土地勘のある人にはわかりやすいのですけど、
初めてその土地を訪問した人にとっては
とてもわかりにくいということだと
思うのです。

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集客・集患を目的に、ホームページを使っている
ところが多くあります。

そういうところのホームページを見ると、
そのお店や院がどこにあるのか、
すぐにわかるところと
いったいどこにあるのかさっぱりわからない
ところがあります。

ひどいところになると、
市内にあるのかと思って見ていたら、
すごく遠い県北にある院だったり、
県外のお店だったり。

ホームページ作成業者さんや、
経営コンサルタントにお願いして作ったのであろう、
そういったとても綺麗なホームページなのに、
「どこにあるのかわからない。」
というところが多いのが、とても不思議です。

おそらく「地図を載せているから大丈夫」と思って
いるのでしょう。
でも、前述の私の経験から、地図ではそのお店が
どこにあるのか、よくわからないのです。

私の鍼灸院は、
道路からちょっと奥まっているので、
前の通りを歩いている人でも気が付かないことが
あるような立地です。

しかし、初めてでも、多くの方が迷わずに
来院されます。
県外ナンバーのクルマで来院される方でも、
迷うことなく来られます。

その理由は、地図を使わずに
「場所がわかる工夫」をしているからです。

ホームページは広告として強力なツールです。
しかし、どんなに素晴らしい情報を載せても、
結局そのお店がどこにあるのかわからなければ、
意味がありません。

地図を載せていても、お客さんが自ら何かの
マップ機能を使って、調べないといけないのであれば、
その時点で「行ってみようかな」という気持ちは
薄れてしまいます。

お客さん・患者さんは、
どこにあるのかわからないところには「行かない」のです。

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2015年4月18日 (土)

20150418 能力を知らない人には頼まない

サラリーマンをしていたときのこと。

製品の開発に着手する際に、その人の経験や技術を
考慮して、担当する仕事内容が割り振られます。

開発を統括するリーダーとしては、
それぞれのメンバーの能力や経験を把握し、
「この人だったら達成できる」と考えて仕事を任せます。

担当者としては、
もしその仕事がとても大きすぎるときは、
「荷が重すぎる」とか、「もう少し人数を増やして」と、
自分の能力や限界を知った上で、リーダーと交渉する
ことになります。

つまり、お互いが仕事の遂行能力を理解した上で
その仕事を担当するか(できるか)が決まるのです。

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脱サラして6年、鍼灸師の免許をとって3年になりますが、
およそ自分の能力や限界を知って患者さんを
受け入れるようにしています。

「××の症状なのですが、そちらで対応できますか?」と
電話での問い合わせがあったときは、おおよその原因を
推定して、どのような施術をするか説明しています。

しかし困るのは、「治りますか?」というもの。
実際に触ったり話しを聞いてみないことには
わからないので、「診てみないとわかりません」と正直に
答えています。

そうすると人によっては、
そのまま電話を切られることも。
まぁ、そういう人は、ご縁がなかったと、
相手にしないように
しています。

いろいろな鍼灸院や施術所のホームページを見ていると、
「どこに行っても治らないなら当院へ。」とか
「どこに行っても治らないなら当院へというので
行ったけどやっぱり治らなかったら当院へ。」と、
訳のわからないことを書いているところを見かけます。

まぁ、こういう鍼灸院や施術院は、それなりの
自信があるのでしょうからいいんですけど…。
しかし、どうして問診も触診もせずに「絶対治せる」
という自信があるのでしょう?

しかも、うちのホームページで書いているような
「その症状がどうして起こっているのか。」や、
「どうしてうちのやり方だと症状が軽減するのか。」
の説明が全く書いていないのです。

おそらくそのホームページを書いている本人達は、
「うちは××流鍼灸だから治るんだ。」とか
「うちは有名雑誌にも載っている施術方法だから
いいんだ。」と思っているのでしょう。

でも、「だからどうして治るの?」の疑問に対して、
明確な説明が何故か書かれていないのです。
もしかすると、根拠のない自信だけあって、
言葉で説明することができないのかもしれません。

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自分の技術に自信を持つことは大いに結構なことだと
思います。

でも、そのときは同時に「限界」も知っていないと
いけません。
「できもしない」のに「できる」と言うことは、
まるで人を騙してお金を巻き上げているようにしか
思えません。

患者さん(お客さん)の立場からすれば、
「ホントにここに行っていいのかなぁ?」と
なるのでは。

鍼灸だって仕事です。
自分(担当者)が、自分自身の能力や限界を知らず、
「なんでもできます。」と言っていれば
リーダー(患者さん)は、「こいつで大丈夫か?」
と怖くて、その人に仕事を頼むことはないと思います。

もしあるとすれば、それは「なんとなく」とか
「仕方なく」といった、たいして考えずに決めての
ことです。

そういう仕事のやり方(患者さんの集め方)は、
すぐに行き詰り失敗してしまうことは、
言うまでもありません。

自分自身の限界を知らずに仕事を受けることは、
自分にとっても患者さんにとっても不幸な結果にしか
ならないのです。

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2015年3月30日 (月)

20150330 無断キャンセルをする奴は仕事ができない

サラリーマンのとき、開発のための部品を購入したり、
計測器の売り込みで、よく外部の営業担当者と面談を
することがありました。

こういう面談では、企業対企業の打ち合わせなので、
時間を守らない人は滅多にいません。
それは当然のことで、約束を守らないような会社や
その営業担当は信用できないからです。

もし、面談時間を守らないようであれば、その仕事も
なくなるわけですから、サラリーマンとしては
仕事ができない「失格者」ということになります。

約束や時間を守る、もしそれができないときは電話で
連絡して日時を変更してもらう、ということは社会人で
あれば当然しなければいけないことです。

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現在、鍼灸院を経営していますが、施術に際しては
お待たせすることのないように事前予約を受けています。

しかし、予約をしても時間通りに来なかったり、
連絡なく来ない(無断キャンセル)をする人が時々います。

その対策として、「遅れるときは連絡をお願します。」と
言って『はい。』と返事をもらっています。
これは『はい。』と返事をしてもらうことで、予約をした人へ
無断キャンセルができないように心理的圧力をかける
効果があるとされています。

ところが、『はい。』と返事をしているにも関わらず、
それでも、予約を勝手に反故にする人がいます。
酷いのになると、予約時に聞いていた電話番号にかけても
無視して出ようともしません。

おそらく、「仕事の都合でいけなくなった。」とか
「突然予定がはいった。」というものでしょう。
もしかすると、ただ単に「やっぱ行くのや~めた。」
といった程度かもしれません。

でも、予約というのは、店舗の時間を拘束する「契約」
を交わしているようなものです。
その時間をお店はその人のために確保しているのです。

約束の時間を守ることもできない、
もし都合が悪くなって行けなくなっても
電話一つできないような人は、
どうせ仕事もまともにできないような奴に違いないと
長くサラリーマンをやっていた私は判断してしまうのです。

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2015年2月21日 (土)

20150221 知らなかったでは済まされない

鍼灸師や柔道整復師の養成学校(専門学校)では、
免許取得のための勉強はもちろんのこと、
卒業後に「即戦力」となれるよう、実技を徹底的に
教えてもらいます。

鍼灸師や柔道整復師は、卒業後にすぐ独立開業
する人も多いことから、開業の際の法的なことも
授業の一つとして教えられます。

その内容の一つが「保険施術」。

鍼灸師や柔道整復師は、保険を使った施術は
許されていますが、病院と異なり、それには
いろいろと制約があります。

例えば、鍼灸院で保険が使えるのは、
『主として神経痛リウマチ頸腕症候群
五十肩腰痛症及び頸椎捻挫後遺症等の
慢性的な疼痛を主症とする疾患の治療を
受けたとき』に保険の対象となります。

また、鍼灸施術を保険で受ける際には、
医師の同意書が必要であったり、
保険医療機関(病院、診療所など)で
同じ対象疾患の治療を受けている間は、
はり・きゅう施術を受けても保険の
対象にはなりません。


柔道整復師(接骨院)
も同様に、保険が
使える範囲も限られていて、
厚生労働省のHPでは、
『整骨院や接骨院で骨折脱臼打撲及び捻挫
(いわゆる肉ばなれを含む。)の施術を
受けた場合に保険の対象になります。
なお、骨折及び脱臼については、
緊急の場合を除き、あらかじめ医師の同意を
得ることが必要です。』と掲載されています。

また、接骨院で保険施術を受けるときの
注意事項として、
単なる肩こり、筋肉疲労などに対する施術は
保険の対象になりません。このような症状で
施術を受けた場合は、全額自己負担になります。
保険医療機関(病院、診療所など)で
同じ負傷等の治療中は、施術を受けても
保険等の対象になりません。』
と明記されています。

詳しくは、厚生労働省のHPをご覧ください。

ところが、いろいろな鍼灸院や接骨院の
ホームページを見ていると、時々この保険施術の
決まりを守らずに、適当なことをやっている
ところを見かけます。

例えば、とある接骨院では、施術内容と
掲載された内容に、【保険診療】として、
『肩こり、腰痛・ぎっくり腰、膝の痛み、
スポーツ障害、坐骨神経痛、メドマー、眼精疲労、
手・足のしびれ、オスグット、シンスプリント、
冷え性・むくみ、四十肩・五十肩、猫背、
寝違え、リハビリ、生理痛、女性特有の症状』
と掲載しています。

前述の厚生労働省のHPに掲載されている、
骨折、脱臼、打撲、捻挫』の一言も書かれて
いません。

いったい、「生理痛」や「女性特有の症状」が
どうして接骨院の保険適用症状なのでしょう?

つまり、この接骨院は、保険の不正請求
行っていることを、堂々とホームページに
掲載しているということです。

ホームページは「広告」ではありませんから、
あはき法や柔道整復師法で定められた内容に
それほど制約されません。
ですから、これら法律では広告として禁止
されている料金や術式、施術者の経歴の掲載は
許されています。

しかし、「保険適用内容」というのは、
キチンとした決まりに基づいて掲載しないと
いけません。
これは広告云々という次元ではありません。

開業された医師の場合は、地方厚生局の担当官
により診療報酬の審査があり、問題があれば
診療報酬の返還が求められるなど、厳しく
指導されていると聞きます。

果たして、私達鍼灸師や柔道整復師は
どうでしょう?
上記のような堂々と「不正請求」をして
いながら何も指導されないのは、
いかがなものでしょう?

鍼灸院や接骨院を経営する「経営者」は、
こういう制度をしっかりと勉強し理解し、
守っていかなければいけません。


「知らなかった」では済まされないのです。

保険の不正請求でしか院の経営・維持が
できないような無能な経営者は、
鍼灸院や接骨院を即刻廃業してもらいたいです。

この業界全体が、不正をやっているように
思われ、決まりを守って真面目にやっている
他の鍼灸院・接骨院が迷惑します。

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2015年2月16日 (月)

20150216 わからないものに手を出すと損をする

以前、「金持ち父さん貧乏父さん」っていうビジネス書が
流行ったことがありました。
今でも書店にあるかもしれません。

ロバート・キヨサキって経営コンサルタントが書いた
この本、私も読んで、不動産投資に手を出そうか
迷ったことがあります。

ワンルームや1Kのアパートを一棟買いして、
家賃収入でローンを返済すれば、
完済したときには土地が自分のものになる、
な~んて不動産投資です。

なんだか「自分も不動産投資家」になって
お金持ちの仲間入りができるような気分に
なったものですけど、実際にはやりませんでした。

その理由は・・・。
一棟買いしたアパートを、それを販売した会社に
一括で管理をお願いするっていう、その運営形態に
疑問があったからです。

「いったいその会社の従業員の給料はどこから
払われるの?」って考えたとき、もちろん
そのアパートの「オーナー」からの手数料なのです。

これでは、不動産投資しても「まったく儲からない。」
ってことに気が付いたのです。

自分で管理できないもの、他人に委託して管理して
もらうものは、当然その会社も従業員に給料を払う
必要がありますから、とってもお金が掛かってしまいます。

不動産投資で儲かっている大家さんは、
業者さんにお願いせず、必ず自分で管理しているもの
なのです。

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鍼灸院を始めるときに、ホームページによる営業が
絶対に必要って考えて、サラリーマンのときから
コツコツ勉強していました。

そのお蔭で、私の鍼灸院のホームページは、
全て私が作っていますし、管理もアップデートも
全て私がやっています。

GoogleのPPC広告にしても、自分で勉強して少しずつ
改善ながら十分広告として機能しています。

こういうことを自分でやることで、
ホームページを使った広告は、プロバイダーの費用や
ドメインの維持・管理料、ホームページ作成ソフトの
購入費、PPC広告の実費しか掛かっていません。

一ヶ月に掛かる経費は、新規患者さんが数人来院
されただけで元が取れる数字になっています。

もしこれが専門業者さんにお願いして作ってもらったなら。
作成だけで20万円~30万円、管理費やら何やらで
年間数十万円。
修正をお願いすれば、ちょっとした変更でも都度
2~3万円は取られることでしょう。

年間売上数千万円~数億円っていう大規模な
接骨院や鍼灸接骨院ならそんな金額は
たいしたことはないです。

でも、年間売上が数百万円の個人で細々と
やっている鍼灸院で、この金額はけっこうな負担に
なってきます。

よく、「ホームページ集客をするなら、専門の業者に
依頼して自分は施術に専念したほうがいい。」っていう
広告を見かけます。

これは開業時の「短期間」で考えれば正しい選択だと
思います。
しかし問題はその後。

ちょっと内容を変更したいと思っても、
業者さんに丸投げして作ってもらって、管理まで
お願いしているホームページは、僅かな変更にも
お金が掛かります。

その理由は簡単です。
その業者さんにも従業員が居て、その人達に給料を
払わないといけないから。
少しでも仕事を増やして、お金を稼がないと
いけないからです。

今年になって、GoogleさんのPPC広告が
「医療広告ガイドライン」に準拠していないホームページを
強制停止する「事件」がありました。

うちの場合は、事前にこういうこともあるだろうと、
ホームページの内容を修正していたので
停止されることはありませんでした。

しかし、PPC広告を出していた他の鍼灸院は、
広告の強制停止の憂き目にあったようです。

こういう鍼灸院の多くは、「患者さんの声」とか、
「施術前後のbefore/after」を掲載していました。
たぶん、こういう内容を掲載すると新規集患に
効果がある、とでもホームページ作成業者さんに
言われていたのでしょう。

でも、この表現方法が広告として問題があることは、
以前から美容形成外科の広告で指摘されていたことです。
PPC広告が「広告」であることを理解し、
自分でホームページを作成して、そしてこのような情報に
敏感になっていれば、予め対処できたはずです。

こういう鍼灸院のPPC広告が未だに
表示されないところを見ると、対応方法すら
わからないのでしょう。
もしかするとPPC広告さえ、業者さんにお願いして
出していたのかもしれません。

おそらく今頃、ホームページ作成を依頼した業者さんから、
「PPC広告対応のホームページに修正しませんか?」とか、
「PPC広告を再掲載させるには、
これくらい費用がかかりますよ。」
なんて資料が送られてきていることでしょう。

個人で細々とやっている鍼灸院では、
ホームページは、できるだけ自分で作成して、
自分で修正できるくらいでないとネット集客は難しいと
思います。

業者さんに頼むと、コストが掛かり過ぎます。

開業しても毎日患者さんがたくさん来るわけでは
ありませんから、施術の合間に勉強してホームページ
くらいは自分で作れるようにならないと。

それができないなら、ネット集客は諦めるか
やらないことです。
別の集客方法を考えたほうがいいと思います。

不動産投資にしてもホームページ作成にしても同じです。
業者さんの話しを鵜呑みにすると、自分は儲からずに
業者さんばかりが儲かってしまうということです。

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