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2015年4月20日 (月)

20150420 どこにあるのかわからないところには行けない

以前神奈川県に住んでいたとき、
トレッキング用品を購入するために、
横浜の某登山用品店に行きました。

当時はまだスマホなんてない時代で、
携帯電話のサイト検索機能から地図を見つけて、
それを頼りにそのお店を探しました。

ところが、どこにあるんだかまったくわからない。

おそらく近くにいるんでしょうけど、
その店舗がはいっている建物の外観が
わからないので、しばらくうろうろしていました。

いっしょに行っていたカミさんは疲れてしまい、
だんだん諦めムードになってきたころ、
ようやく見つけることができました。

現在、スマホを持って街をうろうろしている人を
よく見かけますが、おそらくどこかのお店を
探しているのでしょう。

当時に比べれば
格段に地図機能が向上しているはずなのに、
それでも「このお店はどこですか?」と
聞いてくる人が結構います。

つまりは、サイトに載っている地図って
土地勘のある人にはわかりやすいのですけど、
初めてその土地を訪問した人にとっては
とてもわかりにくいということだと
思うのです。

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集客・集患を目的に、ホームページを使っている
ところが多くあります。

そういうところのホームページを見ると、
そのお店や院がどこにあるのか、
すぐにわかるところと
いったいどこにあるのかさっぱりわからない
ところがあります。

ひどいところになると、
市内にあるのかと思って見ていたら、
すごく遠い県北にある院だったり、
県外のお店だったり。

ホームページ作成業者さんや、
経営コンサルタントにお願いして作ったのであろう、
そういったとても綺麗なホームページなのに、
「どこにあるのかわからない。」
というところが多いのが、とても不思議です。

おそらく「地図を載せているから大丈夫」と思って
いるのでしょう。
でも、前述の私の経験から、地図ではそのお店が
どこにあるのか、よくわからないのです。

私の鍼灸院は、
道路からちょっと奥まっているので、
前の通りを歩いている人でも気が付かないことが
あるような立地です。

しかし、初めてでも、多くの方が迷わずに
来院されます。
県外ナンバーのクルマで来院される方でも、
迷うことなく来られます。

その理由は、地図を使わずに
「場所がわかる工夫」をしているからです。

ホームページは広告として強力なツールです。
しかし、どんなに素晴らしい情報を載せても、
結局そのお店がどこにあるのかわからなければ、
意味がありません。

地図を載せていても、お客さんが自ら何かの
マップ機能を使って、調べないといけないのであれば、
その時点で「行ってみようかな」という気持ちは
薄れてしまいます。

お客さん・患者さんは、
どこにあるのかわからないところには「行かない」のです。

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2015年4月18日 (土)

20150418 能力を知らない人には頼まない

サラリーマンをしていたときのこと。

製品の開発に着手する際に、その人の経験や技術を
考慮して、担当する仕事内容が割り振られます。

開発を統括するリーダーとしては、
それぞれのメンバーの能力や経験を把握し、
「この人だったら達成できる」と考えて仕事を任せます。

担当者としては、
もしその仕事がとても大きすぎるときは、
「荷が重すぎる」とか、「もう少し人数を増やして」と、
自分の能力や限界を知った上で、リーダーと交渉する
ことになります。

つまり、お互いが仕事の遂行能力を理解した上で
その仕事を担当するか(できるか)が決まるのです。

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脱サラして6年、鍼灸師の免許をとって3年になりますが、
およそ自分の能力や限界を知って患者さんを
受け入れるようにしています。

「××の症状なのですが、そちらで対応できますか?」と
電話での問い合わせがあったときは、おおよその原因を
推定して、どのような施術をするか説明しています。

しかし困るのは、「治りますか?」というもの。
実際に触ったり話しを聞いてみないことには
わからないので、「診てみないとわかりません」と正直に
答えています。

そうすると人によっては、
そのまま電話を切られることも。
まぁ、そういう人は、ご縁がなかったと、
相手にしないように
しています。

いろいろな鍼灸院や施術所のホームページを見ていると、
「どこに行っても治らないなら当院へ。」とか
「どこに行っても治らないなら当院へというので
行ったけどやっぱり治らなかったら当院へ。」と、
訳のわからないことを書いているところを見かけます。

まぁ、こういう鍼灸院や施術院は、それなりの
自信があるのでしょうからいいんですけど…。
しかし、どうして問診も触診もせずに「絶対治せる」
という自信があるのでしょう?

しかも、うちのホームページで書いているような
「その症状がどうして起こっているのか。」や、
「どうしてうちのやり方だと症状が軽減するのか。」
の説明が全く書いていないのです。

おそらくそのホームページを書いている本人達は、
「うちは××流鍼灸だから治るんだ。」とか
「うちは有名雑誌にも載っている施術方法だから
いいんだ。」と思っているのでしょう。

でも、「だからどうして治るの?」の疑問に対して、
明確な説明が何故か書かれていないのです。
もしかすると、根拠のない自信だけあって、
言葉で説明することができないのかもしれません。

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自分の技術に自信を持つことは大いに結構なことだと
思います。

でも、そのときは同時に「限界」も知っていないと
いけません。
「できもしない」のに「できる」と言うことは、
まるで人を騙してお金を巻き上げているようにしか
思えません。

患者さん(お客さん)の立場からすれば、
「ホントにここに行っていいのかなぁ?」と
なるのでは。

鍼灸だって仕事です。
自分(担当者)が、自分自身の能力や限界を知らず、
「なんでもできます。」と言っていれば
リーダー(患者さん)は、「こいつで大丈夫か?」
と怖くて、その人に仕事を頼むことはないと思います。

もしあるとすれば、それは「なんとなく」とか
「仕方なく」といった、たいして考えずに決めての
ことです。

そういう仕事のやり方(患者さんの集め方)は、
すぐに行き詰り失敗してしまうことは、
言うまでもありません。

自分自身の限界を知らずに仕事を受けることは、
自分にとっても患者さんにとっても不幸な結果にしか
ならないのです。

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