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2015年4月18日 (土)

20150418 能力を知らない人には頼まない

サラリーマンをしていたときのこと。

製品の開発に着手する際に、その人の経験や技術を
考慮して、担当する仕事内容が割り振られます。

開発を統括するリーダーとしては、
それぞれのメンバーの能力や経験を把握し、
「この人だったら達成できる」と考えて仕事を任せます。

担当者としては、
もしその仕事がとても大きすぎるときは、
「荷が重すぎる」とか、「もう少し人数を増やして」と、
自分の能力や限界を知った上で、リーダーと交渉する
ことになります。

つまり、お互いが仕事の遂行能力を理解した上で
その仕事を担当するか(できるか)が決まるのです。

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脱サラして6年、鍼灸師の免許をとって3年になりますが、
およそ自分の能力や限界を知って患者さんを
受け入れるようにしています。

「××の症状なのですが、そちらで対応できますか?」と
電話での問い合わせがあったときは、おおよその原因を
推定して、どのような施術をするか説明しています。

しかし困るのは、「治りますか?」というもの。
実際に触ったり話しを聞いてみないことには
わからないので、「診てみないとわかりません」と正直に
答えています。

そうすると人によっては、
そのまま電話を切られることも。
まぁ、そういう人は、ご縁がなかったと、
相手にしないように
しています。

いろいろな鍼灸院や施術所のホームページを見ていると、
「どこに行っても治らないなら当院へ。」とか
「どこに行っても治らないなら当院へというので
行ったけどやっぱり治らなかったら当院へ。」と、
訳のわからないことを書いているところを見かけます。

まぁ、こういう鍼灸院や施術院は、それなりの
自信があるのでしょうからいいんですけど…。
しかし、どうして問診も触診もせずに「絶対治せる」
という自信があるのでしょう?

しかも、うちのホームページで書いているような
「その症状がどうして起こっているのか。」や、
「どうしてうちのやり方だと症状が軽減するのか。」
の説明が全く書いていないのです。

おそらくそのホームページを書いている本人達は、
「うちは××流鍼灸だから治るんだ。」とか
「うちは有名雑誌にも載っている施術方法だから
いいんだ。」と思っているのでしょう。

でも、「だからどうして治るの?」の疑問に対して、
明確な説明が何故か書かれていないのです。
もしかすると、根拠のない自信だけあって、
言葉で説明することができないのかもしれません。

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自分の技術に自信を持つことは大いに結構なことだと
思います。

でも、そのときは同時に「限界」も知っていないと
いけません。
「できもしない」のに「できる」と言うことは、
まるで人を騙してお金を巻き上げているようにしか
思えません。

患者さん(お客さん)の立場からすれば、
「ホントにここに行っていいのかなぁ?」と
なるのでは。

鍼灸だって仕事です。
自分(担当者)が、自分自身の能力や限界を知らず、
「なんでもできます。」と言っていれば
リーダー(患者さん)は、「こいつで大丈夫か?」
と怖くて、その人に仕事を頼むことはないと思います。

もしあるとすれば、それは「なんとなく」とか
「仕方なく」といった、たいして考えずに決めての
ことです。

そういう仕事のやり方(患者さんの集め方)は、
すぐに行き詰り失敗してしまうことは、
言うまでもありません。

自分自身の限界を知らずに仕事を受けることは、
自分にとっても患者さんにとっても不幸な結果にしか
ならないのです。

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