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2015年2月21日 (土)

20150221 知らなかったでは済まされない

鍼灸師や柔道整復師の養成学校(専門学校)では、
免許取得のための勉強はもちろんのこと、
卒業後に「即戦力」となれるよう、実技を徹底的に
教えてもらいます。

鍼灸師や柔道整復師は、卒業後にすぐ独立開業
する人も多いことから、開業の際の法的なことも
授業の一つとして教えられます。

その内容の一つが「保険施術」。

鍼灸師や柔道整復師は、保険を使った施術は
許されていますが、病院と異なり、それには
いろいろと制約があります。

例えば、鍼灸院で保険が使えるのは、
『主として神経痛リウマチ頸腕症候群
五十肩腰痛症及び頸椎捻挫後遺症等の
慢性的な疼痛を主症とする疾患の治療を
受けたとき』に保険の対象となります。

また、鍼灸施術を保険で受ける際には、
医師の同意書が必要であったり、
保険医療機関(病院、診療所など)で
同じ対象疾患の治療を受けている間は、
はり・きゅう施術を受けても保険の
対象にはなりません。


柔道整復師(接骨院)
も同様に、保険が
使える範囲も限られていて、
厚生労働省のHPでは、
『整骨院や接骨院で骨折脱臼打撲及び捻挫
(いわゆる肉ばなれを含む。)の施術を
受けた場合に保険の対象になります。
なお、骨折及び脱臼については、
緊急の場合を除き、あらかじめ医師の同意を
得ることが必要です。』と掲載されています。

また、接骨院で保険施術を受けるときの
注意事項として、
単なる肩こり、筋肉疲労などに対する施術は
保険の対象になりません。このような症状で
施術を受けた場合は、全額自己負担になります。
保険医療機関(病院、診療所など)で
同じ負傷等の治療中は、施術を受けても
保険等の対象になりません。』
と明記されています。

詳しくは、厚生労働省のHPをご覧ください。

ところが、いろいろな鍼灸院や接骨院の
ホームページを見ていると、時々この保険施術の
決まりを守らずに、適当なことをやっている
ところを見かけます。

例えば、とある接骨院では、施術内容と
掲載された内容に、【保険診療】として、
『肩こり、腰痛・ぎっくり腰、膝の痛み、
スポーツ障害、坐骨神経痛、メドマー、眼精疲労、
手・足のしびれ、オスグット、シンスプリント、
冷え性・むくみ、四十肩・五十肩、猫背、
寝違え、リハビリ、生理痛、女性特有の症状』
と掲載しています。

前述の厚生労働省のHPに掲載されている、
骨折、脱臼、打撲、捻挫』の一言も書かれて
いません。

いったい、「生理痛」や「女性特有の症状」が
どうして接骨院の保険適用症状なのでしょう?

つまり、この接骨院は、保険の不正請求
行っていることを、堂々とホームページに
掲載しているということです。

ホームページは「広告」ではありませんから、
あはき法や柔道整復師法で定められた内容に
それほど制約されません。
ですから、これら法律では広告として禁止
されている料金や術式、施術者の経歴の掲載は
許されています。

しかし、「保険適用内容」というのは、
キチンとした決まりに基づいて掲載しないと
いけません。
これは広告云々という次元ではありません。

開業された医師の場合は、地方厚生局の担当官
により診療報酬の審査があり、問題があれば
診療報酬の返還が求められるなど、厳しく
指導されていると聞きます。

果たして、私達鍼灸師や柔道整復師は
どうでしょう?
上記のような堂々と「不正請求」をして
いながら何も指導されないのは、
いかがなものでしょう?

鍼灸院や接骨院を経営する「経営者」は、
こういう制度をしっかりと勉強し理解し、
守っていかなければいけません。


「知らなかった」では済まされないのです。

保険の不正請求でしか院の経営・維持が
できないような無能な経営者は、
鍼灸院や接骨院を即刻廃業してもらいたいです。

この業界全体が、不正をやっているように
思われ、決まりを守って真面目にやっている
他の鍼灸院・接骨院が迷惑します。

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