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2013年1月13日 (日)

20120113 揺さぶり

組織の動きが悪くなって、
正常に機能が働かなくなった状態に陥った場合、
組織に刺激(揺さぶり)を与えると、
正常な状態に戻そうとする本来の機能が働いて、
組織が活性化する。

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鍼実技の講習会で習ったことで、強く印象の
残った言葉として、「鍼治療とは身体に
揺さぶりを与えること。」というのが
あります。

人間とは「ゆらゆらと揺らいでいるもの」
であって、それがどちらか一方に傾いた状態
(病気の状態)であれば、鍼刺激によって
「揺さぶる」ことで正常な状態に戻ってくる、
というのです。

当院での鍼治療の対象としている筋肉は、
時々動きが悪くなることがあります。

その原因は様々ですが、同じ姿勢を取り続ける
ことで筋肉の老廃物が溜まっていることもあり、
筋繊維への神経伝達がうまく動いていない
こともあり。
いずれにしても、そのままでは筋肉の動きは
もとの状態に戻ってくれることは期待できません。

そこで、鍼で直接的に刺激を与えて、
生体に対して「揺さぶり」を与えることで
身体が本来もっている「正常な状態に戻そう」と
する力を、呼び覚ましてやらなければ
ならないのです。

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以前、サラリーマンだったころ、社内では
頻繁に定期的な小さな人事異動や組織変更が
行われていました。

でも、数年に一度、グループ社員も含め
二万人以上の、組織全体に影響する大きな
組織変更も行われていました。

一見、不要に思えるこの大きな組織改革は
まるで、会社の動きが硬直してしまい、
それに強い刺激(揺さぶり)を与えて、
組織を活性化させるように見えました。

現在、政治の世界では、安倍首相による
「アベノミクス」という経済活性化対策が
矢継ぎ早に打たれています。

現状の滞った経済に、強い刺激「揺さぶり」を
与えることで、経済が活発に動くように
しようとしているのだと私は解釈しています。

前政権が行った「仕分け」は、これとは逆に
組織を「揺さぶる」のではなく、
「硬直させる」行為のように見えたのです。
まるで、どちらか一方に傾いた組織が
同じ方向にもっと傾いていくように。

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人体も会社も経済も政治もこうやって見ると、
同じように組織が滞った状態に陥った
ときには「揺さぶり」が必要なのだと思います。

もちろん「揺さぶり」が大きすぎると、正常な
状態に戻るのに多少時間がかかるかもしれません。

鍼灸であれば、2、3日だるくなったり、
会社であれば一時的な混乱が生じたり、
経済であれば給与上昇に対して
物価上昇が早くなって、短期的に景気が悪いと
感じたり。

このように近視眼的には、「揺さぶり」は
一時的に「悪くなる」ように見えることが
あると思います。

このため、「揺さぶり」の「悪い面」ばかりを
大きく取り上げ、「揺さぶり」をかけることに
異論を唱える方々がでてきます。

こういう方々は、何もせずに滞った状態から
抜け出すことが怖いのでしょうか?
それとも、何もせずにこのまま正常な状態に
戻っていくと信じているのでしょうか?

「もっと別のやり方で」と主張しても、
そのやり方が何に対しても影響しない、
「揺さぶれない」方法であれば、何の効果も
期待できないと思います。

「揺さぶり」が正しいかどうかは、
それによって「影響される人々」が判断する
ことです。

大きな力の庇護の元で、
自分で責任を負う必要のない小さな人間が、
人のやることにケチをつけ、
世の中の気分を落ち込ませる
発言ばかりするのは、
私には愚かな行為のように見えるのです。

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