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2012年3月18日 (日)

20120318 衛生感覚

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衛生に対する感覚は、人によって大きく異なる。
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やわらぎ治療院では、治療に使用したタオル、
患者着は、一人ずつ、一回の治療ごとに
すべて取り替えて、都度洗濯しています。
洗濯機は、治療院の一番奥に設置していて、
使用する洗剤も消毒剤が配合された
業務用のものを使っています。

このため、治療を受けているときに、
ガタゴトと洗濯機の音がして、
不快に感じられた方もいらっしゃるのでは
ないかと心配にもなります。

ベッドに敷く大判のタオル、フェイスタオルなど、
すべてお一人ごとに取り替えるため、
洗濯する量はかなりのものになり、
多いときでは50枚を越えることもあります。
洗濯したものは、しばらく自然乾燥させた後、
乾燥機にかけて除菌しますが、
乾燥にはかなり時間がかかりますので、
一晩中乾燥機が動いていることもあります。
また、患者着は、糸くずなど着用の際に
不快に感じるものを取り除くため、
乾燥後一枚一枚裏返してコロコロクリーナーで
ゴミを取り、きれいに畳んでいます。

これらの作業を毎日、
治療時間が終了してから、翌日の治療開始までに
行っています。
大変な作業ですし、洗剤や水道、電気代など、
それなりにコストもかかります。

しかし、それでも「すべて取り替える」のは、
自分たちが、他人に使ったタオルを使われるのが、
「気持ち悪くとっても嫌」だからです。

前の患者さんに使われて、
その人の汗でちょっと湿ったタオルの上に寝たり、
体の上に掛けられたりすることを想像してみてください。
なんとも気持ちが悪いことだと思いませんか。

ところが、こうやって「全て取り替える」ことを
しているところは、あまりないようです。
顔が触れるところは、使い捨てのフェイスペーパーを
使用しても、ベッドに敷くタオルや体に掛けるタオルは、
複数の患者さんに使い回しているのが現状です。

施術を受けるときに、
「そのタオル、いつ洗いました?」と、
聞いてみてください。
おそらく、「大丈夫です。きれいにしています。」と
答えが返ってきます。
つまり、
「そのタオル、いつ洗濯しているのか、よくわからない・・・。」
ということ。

まぁ、「全て取り替えて洗濯」というのは、
当院のように家族経営で一日に多くても十数人しか
来ない小さな治療院だからできることで、
一日に100人近い患者さんが来院される大きなところでは、
到底できないことだと思います。

でも、どんなに手間とコストがかかっても、
タオルや患者着の使い回しは絶対にしたくありません。
なぜなら、自分たちが「気持ち悪い」と感じるからです。

それが当院の「衛生感覚」です。

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2012年3月 3日 (土)

20120303 小脳出血

東洋医学が云々というのではなく、
鍼灸の皮膚への刺激によって、人間がどのように反応するのか?

先日、驚くことがありました。

関東に住む親戚の伯父が、小脳出血で倒れました。
朝まで元気にしていたのですけど、
家人が帰宅すると倒れて意識がなくなっていたそうです。

すぐに救急車で運ばれ、幸い発見が早かったお陰で
小脳へのダメージはなく、命にも別状はない状態でした。

しかし、意識は戻らないまま。

担当した医師の話では、
「小脳には異常はないのですが、
こういう状態となると意識が戻ることは
極めて少ないと思います。」
とのこと。

しかし、朝まで元気であった伯父がいきなり倒れ、
家族としてはそんなことを言われても納得いくはずが
ありません。

なんとかして意識を戻すように、ツボへの刺激を試みようと
私のところに「効果のあるツボ」についての
問い合わせがありました。

脳血管障害のリハビリに使われるツボを選んで、
つまようじの頭を使っての刺激です。

人中
合谷
三陰交
井穴
その他、いろんなところへの皮膚刺激
そして呼びかけ

初めのうちは、人中への刺激で、
意識がないにも関わらずうっすらと涙を浮かべる程度で。
でも、ずっと諦めずに続けていたところ、2か月めにして
目を開けて声掛けに反応するようになりました。

医師が諦めていた状態の患者が、なんと意識を
戻したのです。
そして、順調に回復し、現在はリハビリに励んでいます。

ツボを含め、皮膚への刺激がどの程度効果が
あったのかは、比較試験ができないのでわかりません。
しかし、同時期に同じ症状で入院した同室の方々は、
未だに意識が戻らないとか。

現代医学がどうのとか、東洋医学がどうのと言う
のではありません。
ここで明らかなのは、皮膚刺激を与え続けることで
脳出血して意識不明となった患者が、
回復する可能性がある、ということです。
皮膚の感覚は、脳にとっても良い刺激があるのだな、
と改めて考えたしだいです。

もちろん、意識を取り戻して欲しいと願い、
諦めずに一所懸命看病した家族の愛情が
最も大切であることは言うまでもありません。

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