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2008年8月15日 (金)

20080815 こうすると整体サロンはつぶれる

週末副業で開業した整体サロンは、
今年2月に税務署に廃業届けを出して、
廃業となってしまいました。
現在は、カミさんの鍼灸院の手伝いをしています。

これから整体業をはじめる方、
副業で同業種を始めようとされている方々に、
少しでもお役に立てられればと考えて、私なりに
こうすると整体サロンはつぶれる
事例を少しお知らせしたいと思います。

廃業の直接の原因は「体調の悪化」です。
本業が忙しすぎて身体を壊してしまい、
副業ができなくなりました。

しかし、廃業して冷静に「整体業の経営」について
考えてみたところ、
『これじゃ潰れるな』ってことが少し見えてきました。

それで、以下に整体サロンがつぶれる原因
列挙してみたいと思います。
異論のある方も多くいらっしゃると思いますし、
これをやると必ず潰れるというものでもありません。
あくまでも『参考』としてご覧下さい。

★まず、心構えや接客から。

1)絶対うまく儲けられるようにしてやる。
  っていう気構えが重要なのだと思います。
  副業は将来の
  独立開業に向けての予行演習として、
  しっかりした考えや心構えがあれば
  別だろうけど。
  本業でやるには、この気構えがないとすぐに
  潰れると思う。
  『成功するまでやる。』っていう気持ちが
  重要ではないでしょうか。

2)まだまだ大丈夫と無理をすると、
  身体を壊してしまう。
  身体を壊してしまったら、収入はゼロになる。
  サラリーマンのように
  有給休暇はないから大変。
  安い料金で体力勝負の商売は、
  個人でやると失敗します。
  そんなのは大手資本や、
  従業員を使い捨てにできる、
  お店のやることだと考えたほうが
  いいと思いました。

3)お客さんにへーこらした態度では、
  お客さんになめられるように感じます。
  技術に自信があるなら
  それなりの態度をしないといけないと思う。
  施術者には、ある種の『威厳』が
  必要なのかも。
  お客さんは、『偉い先生に診てもらいたい』と
  考えるのではなかろうかと、
  途中で気が付きました。

4)施術の無料延長は、してはいけないと思った。
  開業前からの親しい友人知人なら別ですが。
  お客のためと、つい無料延長してしまうが、
  無遠慮なお客さんは、
  それが「あたりまえ」となってしまいます。
  いつまでも、
  満足するまで「もうちょっとここが」と
  言い出してきりがない。

5)時間を守らない、ドタキャンする、
  連絡なしで来ない、
  といったお客さんはけっこういます。
  一人一人に時間を掛ける整体や鍼灸では
  これは収益の悪化に直接繋がります。
  こういうお客さんは、
  『今度やったら来なくていいよ。』
  くらいの態度で臨まないといけないと思う。

6)料金設定で、自分の技術はまだまだだから、
  安くしていかないとお客さんに失礼かな。
  なんて考えて安く設定しては、
  いけないと思いました。
  安く始めたら、
  エステサロンを経営しているお客さんから
  『技術の安売りをしてはダメ。』と
  お叱りを受けました。
  サービス業では、自分の技術の安売りは
  してはいけないのです。

7)もし、どうしても料金を安くしないといけなくて、
  でも、
  料金が安いからという理由だけで来る客は、
  相手にしてはいけないと思いました。
  自分の健康のためなのに、
  料金で判断するような客は、
  それなりと考えたほうがいいです。

★続いて、立地や店舗について。

8)自宅開業は、開業するのは簡単ですけど、
  集客が難しいです。
  出張なんて、開業はとっても簡単だけど、
  集客は一番難しいでしょう。
  簡単に開業できるものは、
  簡単に潰れるということだと思います。
  整体業は
  税務署登録だけで簡単に開業できるし、
  廃業も同じく簡単。
  あまりに簡単に、開業・廃業ができるのは、
  ちょっと虚しい。

9)でも、もしどうしても自宅開業するなら、
  店舗の入口と自宅の入口は
  別にしたほうがいいです。
  お客さんが入りにくいし、
  玄関では生活感を取り去れない。
  自宅開業だろうと、できるだけ別棟にするか、
  改築して入口を別に設けるのがいいと
  思いました。

10)看板など設備が安っぽくていい加減だと、
  施術の技術もいい加減に見えてくるのかも。
  しかし、豪華すぎるのも問題かな。
  この業界は、
  すぐに別業種の店と間違われますし。
  やはり看板は、
  それなりにお金を掛けてしっかししたものを
  作るのがいいと思いました。
  うちは、手書きやプリンターで作った看板を出して
  いましたが、結局見向きもされませんでした。

  

★営業や広告などについて。

11)あはき法で広告宣伝は禁止されているから、
  法律に触れない方法を工夫しないといけません。
  いくら整体が、
  「あはき法は関係ないから広告規制はない」
  と主張しても、やはりフェアでないと。
  お客さんが自分で勝手に持って行ってくれる
  スタンド式の広告入れがいいと思います。
  ただ、
  これは人通りの多いところでないと全く効果なし。
  ポスティングを一所懸命やった知人もいましたが、
  効果は0.2%でした。1000枚配って二人だけ。

12)完全予約制は、自分には好都合だけど、
  お客さんには・・・。
  ターゲットとするお客さんを考えて
  設定したほうがいいかも。
  歯科医の奥さんから、
  『自分の都合で考えちゃだめよ。』と
  指摘されました。
  実績と経験に裏打ちされた言葉は重い。

13)クチコミなんてあてにしてはいけない。
  お客が知人・友人であっても、
  頼んでも宣伝なんて
  してくれないと思いました。
  あてにしてはいけないです。
  でも、クチコミでうまくいっているお店もあるから、
  もしかするとクチコミには何らかのテクニックが
  あるのかもしれないですね。

14)ホームページは作っても
  メンテナンスしないとだめ。
  何を掲載するかもよく考えないと、
  誰も見てくれないし効果はないと思います。
  SEO対策なども、
  自分で勉強しないといけないです。
  ただし、しっかり勉強して作ると
  集客効果は期待できます。
  実際ホームページを見て来客したお客さんが
  けっこういました。

ダメになる理由ばかりではつまらないので、
★これをやったら評判がよかった★
というものもいくつか。

A)症状を聞いて、
  施術前後に施術方法の説明をすると
  とってもいいようです。
  背中に痛みがあるお客さんに、
  症状の理由を説明して
  施術をしたら、その通りだったので
  すぐに信用してもらえました。
  首の痛いお客さんが来たので、
  「低反発枕を使っているでしょう」と
  言い当てたところ、
  『どうしてわかるの?』と驚いていました。
  ただ、施術後、対応策を教えたら、
  その後痛みがなくなって
  来院しなくなりましたけど。

B)悩みや不満の多いお客さんの話を、
  じっくりと共感しながら聞いてあげると、
  とっても喜ばれました。
  まぁ、自分もサラリーマンですから、
  お客さんと一緒になって
  上司の不満話で盛り上がったって
  だけなんですけどね。

C)お客さんが同意することを質問すると、
  お客さんも気持ちよくなるようです。
  「この痛みは、・・・をしたんじゃないですか?」
  と聞いて
  お客さんが『はい。そうなんですよ。』と
  答えてくれるようなこと。
  つまり、お客さんが『いいえ』と
  否定しないことを質問したり、お客さんが
  同意・共感する話しをすると、
  お客さんも気持ちよくなるようです。

D)ホームページを作るなら、
  予約状況を載せると効果抜群。
  お客さん自身で予約状況を見て、
  お客さんの都合のよい日時を指定して
  予約してきます。
  日時決定権をお客さんに持たせると
  いいのかも。
  ただ、これはホームページのメンテナンスや
  作り方が大変なので、
  それなりに時間と勉強が。

E)女性のお客さんには、女性の施術者がいい。
  併設していた
  カミさんの鍼灸院を見ていて思いました。
  やはり肌を直接見せる鍼灸は、
  女性施術者でないと
  女性のお客さんには不安があるようです。
  整体では、
  あまり男女は気にしていないようでした。

ざっとこんなものでしょうか。
他にもいろいろとあると思いますが、
参考にしてください。

実は、昨年末で、私の整体サロンは
休業状態となっていました。
その直接の理由は、本業の某メーカーでの
新機種開発業務が超多忙状態となり、
残業続きで、あまりに無茶をしたために
身体を壊してしまったことにあります。

不整脈が出て、時々気が遠くなるほど。
しかし、
「心臓の調子が悪いので、
少し仕事を減らしてください。」
と上司にお願いしても、
『今頃言われても困る。』
『開発が計画通りに進まなくなるからダメ。』
『AEDが必要なら1階にある。』と
全く無視される始末で。

挙句に人事部に呼ばれて、
『副業なんてしているからだ。』
『兼業申請を取り下げなさい。』
との指導まで。

「整体って、身体に負担がかかるような
ものではないのですが。」
と説明しても、何か勘違いをしていて
社内で威張り散らす人事部員には
残念ながら何も伝わりませんでした。

まぁ、営利目的の企業活動ですから、
たいそうお偉いこの人事部員の言い分も
わかりますが。

しかし、
同じ会社から給料を貰っている社員から、
人事部所属というだけで偉そうにされるのは、
かなり不愉快です。
管理部門だから、稼ぐことには何も寄与
していないくせに。ブツブツ・・・。

それで、
できるだけ週末はゆっくり休んでおかないと、
本業ができなくなってしまう状態と
なってしまいました。
独立開業までは、
まとまった収入が必要ですから。
ここはなんとしても頑張らないと
いけないですし。

それで私は、以上の反省点を踏まえた上で、
現在、次の計画を進行中です。
これで負けてはいられません。

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